最近ではフリーメイソンなんて言葉は誰でも知っているんじゃないかなって思うぐらい広く知られていますよね。
しかし、どういう経緯で生まれ、どんな活動をしているかはあまり知らない方が多いのではないでしょうか?
フリーメイソンは戦争や事件を引き起こして混乱に陥れ、世界を陰から支配しようよ目論む秘密結社であると都市伝説めいた噂されていますが、表向きには意外な事をしていたりします。
フリーメイソンとは?
フリーメイソンとは、全世界に600万人を超える会員を有する友愛結社とされています。
フリーメイソンは、略して「メイソン」と呼ばれており、組織に所属しているメンバーである「会員」を表しています。組織全体を表す場合には、「集合」を意味するリー(ry)を語末に加えて「フリーメイソンリー」と呼ばれています。しかし、日本では組織全体に対してもフリーメイソンと呼ぶ事の方が一般的ですね。
そもそもフリーメイソンは、「free:自由な(自営の)」と「mason:石工」に由来しています。ここで言う自由とは石工たちが中世ヨーロッパで特権的階級にあったことを示しています。
当時の石工は、城壁や教会、橋や道路などあらゆるインフラを建造する国家の最重要技術者でした。そのため、石工たちは税金の免除に加え、土地から動くことが許されなかった封建社会でも移動を許されるなど、特権を有していました。
また、フリーメイソンが本拠とするのが「ロッジ」です。ロッジの語源は、もともと移動する職人たちが宿泊する寮(lodge)からきてます。
現代のフリーメイソンにも、その名称は受け継がれており、フリーメイソンの集会所がロッジと呼ばれています。現在では世界総本部的なロッジはなく、国や州を単位にグランド・ロッジ(本部)が地域支部を統括する形で運営されています。
フリーメイソンには三つの基本理念が存在します。それは、「兄弟愛」「救済」「真理」です。
「兄弟愛」・・・社会的な地位に関係なく、人種、宗派、信条の違いを超えて友情を築いていこうという考え方です。
「救済」・・・援助の手を差し伸べるということです。つまり、事前活動を行うことです。フリーメイソンは、孤児、病人、老人などの社会的弱者に向けて、毎年多額の寄付を行っています。
「真理」・・・嘘偽りに惑わされずに、科学的に物事を見なければならないということです。このフリーメイソンの基本理念は、後世の多くの出来事に影響を与えたと言われています。
フリーメイソンの位階制度
フリーメイソンは、特徴的な位階制度を持っています。それは、中世ヨーロッパの石工職人たちが、それぞれの技量に応じた階級を持っていたことに由来します。
石工職人の資格は「マスター(親方)」「フェロー・クラフト(職人)」「エンタード・アプレンティス(徒弟)」の三つ。フリーメイソンの階級制度も基本的にはこの三つで構成されており、「ブルー・ロッジ」と総称されています。
この三位階以外にも派生的な儀礼として、九階位を立てているヨーク・ライトや、三三階位を立てているスコティッシュ・ライトなどのフリーメイソン内の組織があるが、それはあくまで派生的なもので、「徒弟」「職人」「親方」が最も重要とされています。
フリーメイソンに入会すると、最初は「徒弟」に所属することになります。その後、修練を積み、知的・情緒的に充実していると認められると「職人」の階級にあがります。さらに成熟して、精神的な覚醒を達成すると「親方」の階級に上がることができます。
中世の石工職人の場合、技術面を基に昇級を決めており、親方になるまでに数十年も必要でした。しかし、現代のフリーメイソンの場合、精神面を重要とし、親方になるまでに要するのは約4ヶ月です。フリーメイソンでは、「親方」の階級になって初めて一人前と認められます。
そんな親方(マスター)をさらに束ねる存在が、「グランド・マスター」です。親方たちの上に立つ立場であるグランド・マスターには、あらゆる知識に精通していることが求められます。
活動内容
フリーメイソンがどんな活動をしているか話す前に、「秘密結社」という言葉を改めてどんな意味か確認してみましょう。
フリーメイソンは、いわゆる「秘密結社」ですが、この「秘密結社」という単語の意味について、世間ではかなり認識の差があると思われます。
「秘密結社」とは、存在が秘密にされている組織のことも指しますが、その組織の核心となる部分に、秘密事項が存在する団体のことも指すことがあります。フリーメイソンは、後者の秘密結社としての形態であると言えます。
フリーメイソンでは、その核心にあたるのが正式な会員になるために行われる参入儀礼です。この参入儀礼は、原則として部外者に公開されることはありません。こうした秘密の共通体験こそが、メイソン同士を結びつける求心力となっているのでしょうね。
参入儀礼についての記事はこちらをご覧ください!
☞☞【都市伝説】秘密結社フリーメイソンの秘密の儀式、参入儀礼とは?
日本では、その意味を誤解してうしろ暗いイメージを持たれがちです。
実際、私も調べてみるまでは秘密結社と聞くとあまり良いイメージはありませんでしたが、秘密結社と言っても一概に悪い組織ということはないんですね(笑)
例えば、アメリカではフリーメイソンというと「秘密結社」としてよりも、単なる「慈善団体」としてのイメージのほうが強く、病院や福祉施設に多額の寄付をして、メイソンが互いに親睦を深めている相互扶助団体だというふうに認識してされています。
「相互扶助」「救済」というフリーメイソンの思想は、石工組合時代に、頼りない国家に成り代わって健康保険や失業保険の役割を担っていた時から受け継がれてきたものです。
だからこそ、今でもフリーメイソンは、孤児、病人、老人、母子家庭、父子家庭といった弱者の救済に、深い関心と情熱を持って、巨額の寄付を行っています。
アメリカ全体で、一日に2億円以上、一年に700億円以上になると言われています。
ロッジ
フリーメイソンの主な活動は分かったと思いますが、続いては全国に点在するフリーメイソンのロッジについて、普段何が行われているのか見てみましょう。
フリーメイソンの活動は基本的にロッジで行われます。
初期のフリーメイソンでは、ロッジの集会は宿屋や居酒屋の静かな別室で開かれていました。その頃は、集会と懇親会の区別があまりなく、特別な設備も必要なかったようです。
そこでは、ロッジの運営に関する事務的な取り決め、教理問答に関する講義、講義と講義の間には乾杯を行い、夕食が終わると閉会となる。
いわば、ただの飲み会です(笑)
初期のフリーメイソンは、三つの基本理念の「兄弟愛」が存在するように、ロッジでの活動は飲酒・食事・喫煙・歌・談話などを楽しんで親睦を深めるためのものであり、儀礼や講義は必ずしも重要ではなかったようですね。
しかし、フリーメイソンが発展していくにつれて、儀礼や講義が前面に出てきて、クラブ的な要素は少なくなり、次第にロッジの形式についても決まりごとが定められていきました。
現在のフリーメイソンのロッジには、いくつかの規則があります。
まず、ロッジは建物の一階に置いてはならず、二階より上に置かれます。天空を象徴する丸天井は青く塗られ、金色の星が描かれています。床には市松模様が描かれ、東、西、南の方角にひとつずつ窓があります。主席のほかにふたつほどの控えの間が必要になります。
このロッジで参入儀礼や講義が行われているようです。
案外我々の身近なところにロッジが存在していることがあるので、探してみるのも面白いかもですね!
会員になるための条件
フリーメイソンは、誰でも入会が許されているわけではありません。いくつかの入会資格が定められており、条件に見合う人間でないと入ることはできないのです。
第一に、メイソンは満二十歳以上の青年男子で、世間の評判も高く、しっかりとした道徳心を持っていなければなりません。
つまり、女性や子供は入会できないのです。女性が入会できない理由は、元々石工職人の団体だった時代の名残で、女性を危険な力仕事に従事させることはできないというものの延長でできたルールだと言われています。
第二に、定職を持ち、一定以上の収入があり、家族を養っていなければなりません。
第三に、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教など、何らかの信仰を持っていなければならないとされてます。
無神論者や共産主義者、社会的に認められていない宗教を信仰する者などは入会できませんでした。
それにしても、前述した階級の話でも精神面をとても重視しているという話でしたが、入会時の第一条件にも精神面を要求している点から、フリーメイソンは実は高潔な人たちの集まりなんではないかと思いますね。
そして、実際にフリーメイソンに入会するためには、既に入会しているメイソンの推薦が2人以上必要となります。
さらに、選定委員会の討議のうえで入会の可否を決める投票が行われます。
投票は、白か黒の玉を各自が投票箱に入れ、満票を得た場合にのみ入会が認められる仕組みになっています。ここで入会を拒否されても、一定期間をおいて再申請することが可能です。
ちなみに、女性がフリーメイソンに入会できないというのは、あくまでも正式なフリーメイソン一派の流れを受け継いでいるロッジに限られます。
20世紀に入ってからは、男女混合のフリーメイソン、女性限定のフリーメイソンなども設立されています。
終わりに
いかがでしたでしょうか?今回はフリーメイソンの陰謀論のようなものではありませんが、基本情報についても知っていただけたら、今後の陰謀論などの話でも理解がより深まると思います!
それでは次回お会いしましょう!
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