以前の参入儀礼についての記事で最後にチラッと紹介した、古代エジプト文明のピラミッドとの関係性を今回は書いていこうと思います。
参入儀礼についての記事をまだ読んでいない方は、こちらをまず読んでいただけると理解も深まるかと思います!
☞☞【都市伝説】秘密結社フリーメイソンの秘密の儀式、参入儀礼とは?
ピラミッドとフリーメイソンの共通点
紀元前2500年頃にエジプトのギザに建造されたのが皆さんご存知のピラミッドです。
しかし、この古代エジプト文明の象徴を建造したのが、フリーメイソンであるとする学説が、近年浮上してきています。
元々、フリーメイソンは18世紀に結成されたという説と、14世紀に結成されたという二つの説が有力で存在します。
18世紀に結成とされる説の理由としては、1717年のロンドンにて四つのロッジが集まって、グランド・ロッジが初めて創設されたことにあります。
フリーメイソンという組織はその以前から存在していましたが、以前までのフリーメイソンは石工職人のみの集まりでした。しかし、グランド・ロッジの創設を転機に組織としての性質は多様化し、近代フリーメイソンが生まれたとされています。
14世紀に結成とされる説の理由としては、中世最大の軍事組織と呼ばれたテンプル騎士団が起
源だとされるものです。
というのも、当時、フランスの国王の思惑により騎士団は弾圧を受けていました。弾圧から逃れたテンプル騎士団の生き残りが、スコットランドに落ちのびたのですが、スコットランドでも活動は教会から禁止令が出ていました。
そこで、騎士団を助けたとされるのが現地のフリーメイソンなのです。メイソンは騎士たちをロッジに石工としてかくまったというところから「テンプル騎士団起源説」が生まれました。
☞☞【都市伝説】フリーメイソンの起源はテンプル騎士団?その繋がりとは…!?
そして、近年三つ目のピラミッド建造はフリーメイソンによるものとする説があります。
学説では、「ピラミッドとは石を切り出して作られた巨大な建造物である。紀元前においてあれほどの建造物をつくるには熟練した石工の技術が必要となるが、元来、石形の集団だったフリーメイソンにとっては打ってつけの仕事だったのではないか。その証拠に、ギザの三大ピラミッドにはのちにフリーメイソンが多用するモチーフや様々な思想が、色濃く反映されているではないかーーー」と、唱えられています。
その視点から考えてみると、フリーメイソンとピラミッドの間には共通点がいくつかある気がします。
まず思いつくのが、有名なピラミッドに目のマークでお馴染みの「プロビデンスの目」をはじめてとして、ピラミッドのモチーフがフリーメイソンのシンボルとして異様なほど使用されているこですね。
また、「ナイル・ロッジ」や「ピラミッド・ロッジ」など、ロッジの名称が古代エジプトに由来することもたまたまではないだろうと考えられます。
日本で初めてロッジの集会が行われた場所も「スフィンクス・ロッジ」であったように、メイソンのピラミッド信仰は現在まで続いています。
加えて、ギザのピラミッド群がクフ王、カフラー王、メンカウラー王の三つの連なりであるという点も見過ごせません。
というのも、これらは最初から三つを構想して建造されたと言われていますが、フリーメイソンにも「三」を重んじる伝統があります。「親方」「職人」「徒弟」という三つの階級や、「美」「知恵」「力」の三つの徳、参入儀礼に戸を三回たたく儀式など、「三」とはフリーメイソンにとって重要な数字なのです。(この「三」は他にも色々なところで関係していたりするので覚えておくといいかもしれませんね!)
これらの一致はいったい何を意味しているのでしょう?
単なるモチーフの借用や、偶然の一致なのでしょか…?
ピラミッドで行われた儀式とフリーメイソンの参入儀礼
ピラミッドとフリーメイソンには、前述したモチーフや数字以上に興味深い部分の共通点が存在します。
考古学の常識では古代エジプトのピラミッドは、そのほとんどが「王の墓」であると言われているのは皆さんご存知かと思います。これは、ピラミッド奥部には必ず石棺があって、その中から必ずミイラが発見されているからです。
ところがギザの三大ピラミッドには例外的にそれが存在しないんです。
例えば、三大ピラミッドの中で最も巨大なクフ王のピラミッドには墓を示す証拠は何もありません。ピラミッドの中心部分「王の間」に石棺はあるものの、中にはミイラはおろか、副葬品も無かったのです。
では、三大ピラミッドが王の墓ではないとすると、何のために建てられたのでしょうか?実は、三大ピラミッドは「オシリス」と呼ばれる儀式のために建造されたという説があります。そう考えると辻褄があいますよね?
この儀式は、「オシリスとイシスの伝説」を基に行われるものです。
「オシリスとイシスの伝説」がどんなものかというと、オシリスとセトの兄弟がいました。兄であるオシリスが王位を継承したのですが、弟のセトがそれを妬み、オシリスを殺して遺体をバラバラにし、エジプトにばら撒いたのです。そこで、オシリスの妻であるイシスが心を痛め、オシリスの遺体を探しに行きます。遺体を集めたイシスは強い魔力によりオシリスを蘇生させるのです。そして、オシリスとイシスの息子であるホルスがセトを打ち破る、という伝説です。
この伝説を基にした儀式の内容は、まず目隠しされた状態でピラミッドの最奥部、「地下の間」に閉じ込められるところから始まります。深い闇の中で懺悔の儀式が行われ、そこからいくつもの回廊をぬけ、「王の間」にたどり着くと、よくやく小穴から一筋の光を目にすることができます。深い闇の空間は「死」を表し、一筋の光は「復活」を表します。
このような「死と復活(再生)」を疑似体験させる、古代エジプトの秘儀が存在しました。
この「オシリス」に似た儀式はフリーメイソンにも存在するのです。別記事でも紹介させていただきました、メイソンになるために必ず行わなければならない「参入儀礼」がそれですね。
☞☞【都市伝説】秘密結社フリーメイソンの秘密の儀式、参入儀礼とは?
候補者はまず地下牢を想定した空間に閉じ込められ、そこで試練を課せられます。すべての試練を終えると「聖所」と呼ばれる空間に移ります。そこでようやく目隠しが外され、光を目にすることができた者だけが「兄弟」として認められます。
まとめ
までの共通点を見ると、ピラミッドとフリーメイソンが無関係とは言い切れませんよね!
実際、18世紀にはオシリス信仰を取り入れたロッジが流行したことは歴然たる事実にも残っているのです。
古代エジプトにフリーメイソンが存在していたという記録は未だ発見されてはいないのだとしても、フリーメイソンの本質を形づくるいくつかの原型は、古代エジプトにおいてすでに存在していたのかも知れません…。
もっと知りたいあなたへ
都市伝説好きの皆さん!
あの都市伝説テラーでおなじみのMr.都市伝説関暁夫さんも仰っていますが、都市伝説を紐解くには『”点”と”点”を”線”に変えていけ、自分の感度を高めて気づいていく』必要があります。
当ブログでも、都市伝説を”点”で提示し、その”点”と”点”を”線”にできるような内容で皆さんに提示しています。
それでもまだまだ都市伝説を知りたい、”線”を”面”にしていきたい!という方は、関さんの著書もおすすめです!
大から小まで、テレビでは語れなかった事までいろんな都市伝説が語られていますので是非読んでみてください!
さらに僕も一押し、こちらは今YouTube界でも最もキワキワな都市伝説を話してくださる『ウマズラビデオ』さんが書かれた都市伝説本です!
世界の創生から未来のことまでかなり詳細に書かれており、ロマンにあふれたドキドキ本です!
是非読んでみてください!
それと、動画のクオリティが都市伝説系YouTuberの中ではずば抜けている『NaokimanShow』さんの本ですね!
都市伝説好きな方は皆さん知っているかと思いますが、やっぱり話が分かりやすいので誰にでも進めやすいですよね。
ナオキマンさんが扱う動画は、どれも都市伝説が好きな方が好むロマンのある話が多くてワクワクしちゃうような動画ばかりです。
本はもちろんなんですけど、動画だけでも無限に見れますのでおすすめです(笑)
本は、動画では話せないもっとディープな内容が書かれているので、動画の部分だけでは満たされない方はぜひ読んでみると面白いと思います!
コメント